中里隆は佐賀県の唐津焼の名門陶家、中里太郎右衛門窯十二代目当主(号:無庵)のもとに生まれました。
青年期に京都や唐津で作陶を学び、1971年には種子島に渡り島の土による種子島焼を手がけます。
帰郷後、自身の「隆太窯」を築窯し拠点とすると、国内外を旅をし、陶芸の技によって人との交流を深め、出会いや学びを楽しみながら創作を行ってきました。
毎朝、奥様の焼いた天然酵母のパンを食べるのが日課。
1937年 唐津で、中里無庵(十二代中里太郎右衛門)の五男として生まれる。兄は、中里重利。
1959年 京都市立工芸指導所に学ぶ。
1960年 京都清水坂の松風栄一に入門する。
1961年 佐賀県立窯業試験場で井上萬二らに指導を受ける。
朝日新聞社主催第十回現代日本陶芸展で、陶彫「双魚」が第一席受賞。
1965年 ロバート・イングルと九州・四国の窯元めぐり。
1967年 世界一周の旅、米、欧州、中近東、東南アジア、韓国などを巡る。オハイオ州ウェズリアン大学講師として渡米。
1968年 欧州・中近東を視察。
1970年 韓国の古窯跡視察。
1971年 小山富士夫の薦めにより種子島へ渡島。西之表市に築窯する。(種子島焼)
1972年 小山富士夫の築窯を手伝う。
1974年 唐津に帰り、隆太窯を築窯。越前と、沖縄県読谷でも作陶する。
1980年 韓国鶏龍山窯跡視察。
1983年 オーストラリアでデモンストレーション。
1984年 インドネシア、ミャンマー、インド、ネパール、タイを訪問する。
1985年 日本陶磁協会主催、現代陶芸選抜展賞受賞。
1990年 北海道滝川にて青磁・白磁を作陶する。
1991年 中国、磁州窯研修、調査。
1992年 中国、均窯・龍泉窯研修、調査。
1994年 フランスでデモンストレーション。
1996年 デンマーク、ロイヤルコペンハーゲンから招待を受ける。コロラド州アンダーソンランチセンターから招待を受ける。
2000年 ジャマイカでワークショップ。
2003年 フランス・ラボンヌへ研修旅行。
2005年 ニューヨークにてマルコム・ライト、中里太亀、中里花子と唐津展。
2006年 ユタ州立大学から招待を受ける。